前向きな別れ
9月末をもちまして弊社に17年間ご勤務いただきました「横山伸司さん」が本人の希望により退職なされました。
私よりも10歳先輩(誕生日は1日違い)である横山さんとの出会いは、ともに前勤務先での取引をきっかけに知り合いました。
その契約は飲食店舗の賃貸契約だったのですが、横山さんいわくあまり経験がないということもあって何事も慎重に、なおかつすべてのことをメモしながらという極めて真面目な姿勢がとても好感が持てる仕事ぶりで、私にはないものを兼ね備わってる人だなと感じました。
当時横山さんの勤務なさっていた会社は、私が新卒で入った会社だったのですが、私はもうすでに退職しており、その後数年して横山さんが入社した時には経営が立ちいかなくなっており、噂ではもう数か月後には間違いなく倒産するだろうと言われておりました。
そんな噂もあったので「倒産したときは是非この人と一緒に働きたい」と思っておりました。
そんな中、私はプライムハウスを設立し、人を雇う余裕もなくただただ夢中に走りまわっていた矢先に横山さんの勤務している会社が倒産したというニュースが飛び込んできました。
早速横山さんに弊社への入社を懇願し、なんとか入社を決意していただいたという経緯があります。
その後、建設業を開業するまでの13年間はまさに二人だけで営業をしまくったという印象です。
ところが今年に入って新社屋へ移転後まもなく退職の意向を聞かされました。ご自身の様々な事情が理由であると聞いてはおりますが、いろいろと思うところがあったのでしょう。
ここ1~2年で弊社も劇的に変化し、二人で歩んできた13年間とは大きく変わり、私も自然と横山さんへの期待と要望が大きく変化していったことは間違いありません。
そこも原因といえば原因だったことでしょう。大変申し訳なく思っております。
でも、「横山さんの今後の人生」と「我が社の今後の進む道」、方向性は全く違うかもしれませんが共に成功していかなければいけませんし、共に明るい未来があるものと信じての「前向きな別れ」と思っております。
プライムハウスの発展は横山さんがいなかったなら全く考えられなかったと思いますし、我が社への貢献度は偉大なものです。
そして私自身にとっては「お笑いコンビの相方」のように横にいて当然、いないと不自然で仕事にならない、といった感覚ではありますが、我々も横山さんがいない体制で前に進まなければいけないわけですから、その状況を受け止めたいと思います。
横山さん、17年間本当にありがとうございました。